ブログ
2026/04/14 17:13
スペシャルティコーヒーという言葉を最近良く耳にするようになったと思いませんか?
スペシャルティコーヒーは単なる流行ではなくて、コーヒー産業の構造的な問題を解決するために生まれた言葉なのです。
19世紀から20世紀初頭にかけて、欧米諸国ではコーヒーが大ブレイクしました。特に第二次世界大戦後には消費量が急増して生産地では農園が拡大していきました。その結果、コーヒーは世界で最も取引される農作物の一つになったのです。
ところが、急速な拡大は深刻な問題を引き起こしました。多くの生産地で劣悪な労働環境が生まれ貧困が拡大し、コーヒーの価値の大部分は生産者ではなく、流通や販売に関わる企業に流れていったのです。
それだけではなく、1970年代から1980年代にかけて、コーヒーは投機的な取引が増加し、価格が乱高下するようになりました。そうなると生産者たちは計画的な経営が困難となり、生産コストさえ賄えないケースが多発し、コーヒー産業全体の持続可能性を脅かす深刻な危機となったのです。
1974年、ノルウェー出身のアメリカ人、エルナ・クヌッセンさんは特定の地理的条件によって生まれ、際立った風味特性を持つ高品質なコーヒーを「スペシャルティコーヒー」と定義しました。クヌッセンさんの提唱した概念は、コーヒーをワインのように産地や品種、栽培方法によって異なる特性を持つ農作物として捉え直すきっかけとなったのです。
コーヒー豆は生産地によって、その味わいも個性もさまざまです。スペシャルティコーヒーの概念は単なる味の追求だけではなく、生産者の尊厳、地球環境、透明性、サステナビリティなどをとても大切にしているのです。
現在、日本におけるスペシャルティコーヒーの流通量は全体の5~10%と言われています。この希少なコーヒー豆を皆様にお届けできることは、私たちの誇りであり、喜びでもあるのです。

